2018-06-11

カルチャーをアダルトに話してみよう ”承“ 後編


《《《 こちらは後編です。前編はこちらです。

 

 

—— 私はツイッターでも言ってるんですけど、天才には必ず定義があるって言ってて。天才って必ず条件が全部揃ってるんですよ。生まれながらにそういう環境が整っている、色んな意味で恵まれてる。…たとえば親子間の問題について天才的なことをやってる人って、故意かと思うくらい親に恵まれてなかったりとか、それも極論、整った環境じゃないですか。後はその人をサポートする人が必ずいることと、その人をコンサルティングする人が必ずいるんですよね、つまり天才には二人必ず必要なんですよね。これがサポートする人と、コンサルティングする人が一人しかいないのは、小説の中だけなんですよ。シャーロック・ホームズとワトソンみたいなもので。だからコンサルティングする人とサポートする人が揃って、初めて天才が活きるので、今回のテレキャノに関してはカンパニー松尾という天才を、シブメグさんがコンサルティングをしたんですよ。

シブヤ ありがとうございます(笑)。

 

—— サポートは他の監督たちが一生懸命やってくれたと思うんですけど、だからあのときに天才カンパニー松尾が浮上したわけじゃないですか。

シブヤ 本当ですね(笑)。

 

—— 永続的ではないけど。

シブヤ そこが難しいんですよね。私もつるむつもりは無いし、テレクラキャノンボールは本当に素晴らしかったんで、すべて捧げてやったことは、後悔の二文字も浮かばないぐらい本気でやって良かったと思ってるんですけど、そのあとの劇場版に関してはやりませんって、それは私の好みに合わなかったからって、そこはハッキリ言いましたね。いくら仲良くなってハマジムの皆さんから慕われて、私も慕ってる関係が出来たとしても、そこは違いますからね。その後は私が好きなものじゃなかったし、それを薦めたら今までやってきたことがダメになっちゃうなって思うぐらいだったんで。

—— でも実際カンパニー松尾って一般女性目線としてはあまり好かれない監督じゃないですか。色んな部分のパイオニアではあったんだけど、良いって思った理由は何だったんだろう? テレキャノ観たって「最低!」って言ってる女の人はいましたもんね。お客さんの中にはこの作品の趣旨自体を非難した人もいただろうと思うんですよね。

 

 

シブヤ うーん…、それで言ったらまず私がテレクラキャノンボールをちゃんと推せるって思ったポイントはどこだったかっていうと、凄くしっかりそれぞれの監督と共犯関係を結べてたんですよね、女性と監督が。多少その場の流れというかノリっていうか、肌を重ねたことで情が生まれたってこともあると思うんですけど、ポイントを稼がないといけない他の監督と争ってるんだってことを聞いて「じゃあこの人に勝たせてあげたい」っていう気持ちが女性側に芽生えて、顔出ししてもいいかなって言ってみたり、ナマでヤッてもいいかなって言ってみたり。言ってみればそこは監督の手のひらの上で転がされてるだけでしょっていう人もいると思うけど、映画として共犯関係をこうやって結んだんだっていうストーリーになってたんで、そこが安心できたっていうか作品として成立できてるって思ったんですよね。

皆さんもそこは分かってくれてて、例えばあそこで女性に対して見てるこっちが嫌になるぐらい監督たちが土下座してるとかそういうのは一切無かったから、そこは本当に良かったって言ってましたね。あれがよくある「一発ヤラせてくれ!」っていうのだったらこれはなぁって思うし、あとは「私ホテル来るなんて聞いてなかったけど!」みたいな、いかにも罠にハメましたみたいな感じだったら良くなかったけど、それぞれの監督のナンパに引っかかってくれた女性とのバディ感みたいなのがキチッと出ていて、そこが映画として美しく描かれてるし、綺麗にまとまってるし最高だなって思えるようなストーリーにちゃんとなってたっていうのがあって、そこは本当に安心して薦められたんだと思います。

 

—— そこは2時間版だと縮小されてるんですよね。

シブヤ でも2時間版でも私は充分感じることができましたけどね。あとは本当に個人的な意見だけど、やたらと女性を何だと思ってるんだって話になってしまうと、そうなるといろんな映画でも女性が虐げられてきてっていう話はたくさんあるわけだし、そこの立場はどうなるのってこともちょっと考えちゃいますけどね。難しいところではありますけど。

 

シブヤ 劇場版テレクラキャノンボールに関しては私が流行らせたっていう自覚は本当にあるので、もし出てきた一般の女性たちが「凄い似てる人出てたよね」って友達に言われるとか、家庭のある人も出てたから「お前に似てるやつが出てるけど」っていうところから普通の生活を送れなくなって、元を辿ったら浮かぶっていうバーのママのシブヤっていうのが色々やったらしいっていうことがバレて、店を探してきて刺されてもいいとまでは思ってます(笑)。

 

 

—— そこまで思ってる!?

シブヤ そこまで思ってます。でもそれがやっぱり実際の人物が演じていないもの、ドキュメンタリーを薦めるものの責任だと思ってます。だから毎年夏になるとあの人たちが普通の生活を送っていて、笑いながら家族にご飯作ってたらいいなっていつも思ってます。で夏が終わるころに「ああ、今年も刺されなかった」っていう(笑)。でも刺されたら刺されたでそれは感謝しますよ「お前のせいで」ってわざわざ言いに来てありがとうとは思います。怒りをちゃんと向けてくれる。

—— でもその前に松尾さんが刺されるんじゃ(笑)。

シブヤ いや、いかないよ(笑)。でもそこまで思ってますよ。それは今でも変わらず思ってます常に。自分でこういうことを仕掛けたっていう責任は感じてます。それを感じられない人間だったらああいうアダルトっていうか、ああいうものを世の中に広めるってことはしちゃいけないと思います。

 

 

—— 覚悟は大事だよね。

シブヤ それから他の映画とかを薦めるにしても、本当の実際のドキュメンタリーってなると一回観てから考えさせてくれって言ってるし、頼まれたりしますけど。

—— 一度成功すると話がどんどん来ちゃうんですね。

シブヤ ね(笑)。でも私の本職は沈んでばっかりだけど浮かぶっていう店のママだから、そこは仕事じゃないから履き違えないでねっていつも言ってます(笑)。

—— これを読んでる人で自分の作品もっていう人はまず持ってこいやと。

シブヤ 見せてくださいと(笑)。

 

 


 

長い文章にお付き合いありがとうございました。
今回はとくに臨場感をお伝えしたかったので、このような形としました。
テレキャノをご覧になった方も、これから観ようとしている方も、興味深い内容だったかと思います。

さて、実は次回が最終回です。
仕掛け人シブヤメグミがここから向かう先は?!について伺いました。

どうぞご期待ください。

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今回のゲスト:Bar 浮かぶ 2代目店主 シブヤメグミさん

 

 

年齢経歴一切NG。(たぶん30代か40代。笑。)
完全会員制《浮かぶ》の2代目ママとして8年目。
あらゆるカルチャーに精通していることは、浮かぶのTwitterを追うと一目瞭然です。

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遥美沙樹 #ootd
・コート:ポールスミス 
・トップス:メルシーボーク 
・ボトム:メルシーボーク 
・サンダル:メルシーボーク 

 

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