2017-12-10

私たちの恋愛とSEXーkoolongの場合-“承“


 

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—— 第二部はkoolong監督の恋愛観と女性観とセックス観です。ここでも二村さんからのミッションがありまして『どんな女性を愛して普段どんなセックスをしているのか』という事です。

 

koolong 恋愛観や女性観となると…、私は二村さんと違って全く造詣が深くないので、無茶苦茶な主観かもしれませんよ。

 

—— どんな女性が好きなんですか? 自分が「本当にこの人のこと愛してるんだな」って思うタイプの女性はどんな人ですか?

 

koolong 本当に愛する女性なんて人生の中でそんなにいるのかな?ただ、私は幸せなことにそう思える女性はいました。でもそれは、男女の愛というより極めて人間的な感覚の愛なのかもしれません。色褪せないもの。大切な家族のような。そこまでの人とは中々巡り会えないけど。巡り合ってもさらに、その後、越してきた時間が大切になるわけで。でも好きな女性となると、私はいきなり恋に落ちるタイプですね。

 

—— 一目惚れタイプ?

 

koolong そう、直感なんですよね。

 

—— という事は見た目重視って事ですか?

 

koolong 漂ってくる雰囲気かな。見た目については説明が難しいです。必ずしも痩せ型?ぽっちゃり?とか、背が低いとか高いとか、そういう相対的なものではなく。

 

—— 容姿がいいとか自分の持ってるフェチズムを持ってる人とかそういうわけじゃないんですね。

 

koolong 女性の性格は見た目の雰囲気に現れるじゃ無いですか。だから重要なのは人間性という事なのかな?ちょっと偏った好みといえば、気の強い女性が好きなんだと思います、怒ってくれそうな。あ、また言ってますね(笑)。あと、目が合ったとか。動物か(笑)?「アイツ俺の事見てるよ」みたいな。でもこっちが見たから見てきた場合が多くて全部勘違いなんですけどね。目が合ったら好きになる事、多かったな。それって全部、若い時のことですけど。20代かな。でも、そういうのが恋のエネルギーですよね。直感。自分の世界観に女性を引っ張り込んで好きになる。あくまで恋の段階ですので、現実に付き合うとまた違った感覚ですが。

 

—— 思い出話のような語り口が多いですが、今はどうなんですか?

 

koolong 今はあんまり恋をしていないんです。きっと、女性に恋して追いかけてる余裕が無いんですよね。あまりにも自分の課題が多いので。

 

—— 前回二村さんもおっしゃってたんですけど、恋愛をするっていうのはよっぽど暇なヤツだって言ってたんですが同感ですか?

 

 

koolong 理想だけは高くて、でも地に足が着いてなくて、何をしたらいいかわからずエネルギーを持て余してたとき、そんな時が多かったです。恋をするのは。持て余しているので思考の95%が好きな女性のことになる(笑)。今でもそれを悪いことだと思いませんが。

 

—— 今は思考の5%くらいしか無いんですか?

 

koolong ゼロです(笑)。

 

—— でもある日突然降ってくるかもしれませんよね。

 

koolong そうですかね?それはそれで素敵なことだと思うのですが、誰かと一緒にいると迷惑かけそうで(笑)。

 

—— 例えば?

 

koolong 日常のこととか、だらしない部分が多いので。いろんなこと整理出来ないし、仕事に夢中になっていたら約束したこととか忘れちゃうような。

 

—— 監督は亭主関白タイプだったのか尻に敷かれるタイプ?

 

koolong 付き合い始めは、強引にこっちのペースで持っていって。

 

—— 言いくるめて洗脳して(笑)。

 

koolong それ(笑)。でも相手が好きになってくれた時点で自分のことを無条件で認証してもらっているという勘違いをし始める。恋の段階だから、相手には相手の論理、つまり損得勘定も入ってこっちを好きになってくれているのに。で、しばらくはそういうところが態度に出る。ダメ男の典型ですね(笑)。

 

—— それで、摩擦が始りますよね。

 

koolong そうですね。摩擦というより、一方的に相手ばかりに辛い思いをさせていたかもしれない。甘え切ってしまうんでしょうね。でも付き合った女性たちは、そんな状態になると向こうから私を切りましたね(笑)。「いい加減にしろよ」みたいな感じでしょうか。で、結果的にそれが私に何かを気づかせてくれると。これって、女性によっては男の弱い部分とそれを覆い隠そうとする狡いトリックに気づかず、もしくは気づいていても見ぬフリして男を増長させていく場合もあるんだけど。

 

—— 共依存ですね。

 

koolong 私の場合は、出会った女性には感謝しか無いです。振ってくれてありがとう!って(笑)。

 

—— 付き合うとどこまでもベタベタに甘えてしまうんですか?

 

koolong はい。何をどう甘えたかは、恥ずかしくて言えませんが(笑)。

 

 

—— 逆に甘えられるのを苦に感じない女性だったらうまくいってましたかね?やりすぎちゃうと母親になっちゃうんだろうけど、その境界線は難しいなっていつも思います。とことん甘えさせるとダメになっていく人もいますが、ある程度はやらせてあげないとって思う所があって、それは母親だと分かるんだろうなって思うんです。

 

koolong なるほど、私も確かにそうやって付き合った女性を母親化させていました。でも彼女は母親ではないわけでして…。実は、10代の時に付き合っていた女性が別れるときに手紙をくれたんです。その手紙には、「今度別の女の子と付き合うときは自分の母親にしちゃわないほうがいいよ」と書いてありました(笑)!笑い事ではないですね。とにかく根底にあるのは、私が相手のことを思いやれない人間だったということですから、ここは男側の問題です。もちろん、女性側にもいろんな問題や物語があると思いますが。

 

—— ところでさっき、愛の話が出ましたが、愛した女性のお話をしていただけませんか?

 

koolong ……。特定の女性の話と言うよりも、最近私が思う愛っていうのは、例えば、もう亡くなりましたが自分の両親。当たり前のことですが言葉にできないくらい感謝していまして、本当に遅いんですけど心から愛しているんです。今になってその感情が強くなりまして。「この感覚が愛なんだろうな」って思ったらそれと似たような感じで思える女性はいるんです。もう近くにいる女性じゃないんですが、「彼女のおかげで自分は…」と言うような感謝がありまして。

 

—— 感謝って感情らしいですよ。

 

koolong そうなんですね。という事は感謝っていうのは積極的なものであり、情熱的な感情なんですね。

 

 

—— ところでどんなセックスをしてるんですかって聞かれてますよ。二村さんに。

 

koolong そんなこと言えるわけないじゃないですか(笑)。聞くなよ(笑)。

 

—— それが結局Koolongの作品に反映されてたりとか。そう言う興味で。

 

koolong なるほど、確かに。そう言うことなら、私の中でセックスというのはダンスなんです。

 

—— ダンス?

 

 

koolong 『レナードの朝』って映画があるじゃないですか。小さい頃からパーキンソン病のせいで石のように体が全く動かなくなり、ずっと入院していた男(ロバート・デ・ニーロ)が、実験的な新薬が功を奏して30年ぶりに動けるようになった話。生気を取り戻した彼は、病院内に他の患者のお見舞いで来ていた女性と知り合って仲良くなって、食堂でデートしたり、病院を抜け出してデートしたりするんです。女性の方も、難病を患っているようには見えないくらいバイタリティーがあり青春を謳歌しようとする彼に惹かれ始めるんです。つまり二人は恋に落ちかけている状態。でも、その新薬には怒りっぽくなったりとかの副作用があって、さらには良い効果の方はだんだんなくなっていき、男の身体はまた少しづつ動かなくなってきてしまう。前のように自分の身体は全く動かなくなることを察した男は、ある日、病院の食堂で彼女に別れを告げるんです。身体がもうほとんど動かない状態なのに必死に何かを伝えようとする男を見て、彼女は席を立ち彼の手を取りダンスを踊り始めるんです。その途端、ほぼ動かなくなっていたデニーロの身体が不思議にも動き出し、一緒に踊るんです。ダンスを。見事なくらいに。これですよ!セックスは。

 

—— ん?

 

koolong 「ダンス」、言い換えると「会話」かな。セックスって、恐る恐る女性の身体に接触すると声が聞こえるんですよ。「おいで!」とか「あ、そこもっと!」とか「そこじゃない!」とか(笑)。その声に誘導されていく。まるでダンスを踊るように。

 

—— じゃあ向こうがリードしてるって事になるんですか?

 

koolong どっちがっていうのは微妙な命題なんですけど…、基本は女性が男性にリードさせているんでしょうね。見た目は男がリードしているように見えますが。というか、女性の身体に触れて会話が始まり誘導されていくのがセックス、みたいな。これ、男性側からの言い分にすぎませし、私見ですよ(笑)。

 

—— それが自分の作品に反映されてるんですか?

 

koolong そうです。でも言葉ではうまく言えず、映像を見てもらうしかないかもしれません。例えば、映像をよく見ていただくと責め手の男たちは激しく動いていないんです。一見、男数人が女性を取り囲んで手や道具を使って陵辱しているように見えますが、実は感応してもらいたくて触っている。女性の身体に何かを伝えようとしているんです。で、何かが伝わると女性は感じ始めるし、伝わらないと反応しない、もしくは痛い。これも会話でしょ?それで、画面いっぱいに踊っているのは女性です。まさに画面に映っているのは女性の存在だけ。セックスはダンスと言いましたが、つまり私の考えは、本来のセックスもベイビーのイカせプレイも男のファンタジーではなく女性主導であるという事なんです。ですので女性が、セックスや激しくイカされることに興味がなくなったら…、止めるかもしれません(笑)。小学校の時のスカートめくりも先生に言いつけられて、「あ、本当に嫌だったんだ」と気付いてから止めましたし(笑)。

 

—— なるほど。と言うことは一般ユーザー女性からのクレームはなかったということになりますね?

 

 

koolong パッと見で一般の女性からは嫌われているかもしれません。女性を見下していると思われて。でも私どものユーザー女性からのクレームはないでしょう。あの雰囲気に萌えて観るわけですから。

 

—— 「自分もヤラれたい」って?

 

koolong そうです。「最近ぬるくない?」と言うクレームはありますが(笑)。

 

—— じゃあ評判が悪いのはドラマのせいですね。

 

koolong 評判悪いんですね(笑)?ああ言う非道で残酷な物語にしたがるのは、きっと私が歪んでるんです(笑)。

 

 


 

女性受けは全くよくないベイビー作品ですが、こうして作者自ら解説してもらえると、
ちょっと観てみようかなと思うから不思議ですよね(笑)。
次回の”転”では、まだまだ監督の深淵へ突っ込んでいきますので、
どうぞご期待くださいね。

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今回のゲスト:AV監督 koolong(くーろん)さん

1966年X月X日 東京都生まれ 断崖にひとり置き去りにしてこそ本当の底力が発揮し始める獅子座。

 

ベイビーエンターテイメント創設者。AV監督であり、脚本家であり、演出家でもある。
AVで電気マッサージ器や電動ドリルを女性の淫部へ使うという分野を確立させた張本人。
ただSEXだけの作品ではなく、ドラマ性の強い、かつ観る者を惹き込まずにいられない脚本力が幅広いユーザー層に支持されている。
2012年映画監督として「子宮に捧げる愛の詩 女体拷問研究所の真実」を公開。
現在も【女体拷問研究所】(※リンク先18禁)シリーズは続いており、最近では「俺が行きたいM性感店」をテーマにした【ウルトラM性感研究所クラブ・ザ・サッキュバス】(※リンク先18禁)もロングランシリーズの兆しを見せている。

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